佐藤 武夫

あいつらにいぬにされた俺は 俺達で
四つん這いにまで あいつらを叩きのめそう
ゆううつの中に立てる現場を畳み込んで
勇敢の中に立てる職場に置きかえよう
新らしき住居は「四方隠し」より「動き」へ
「だんまり」より「話しかけ」に流れる

駅より駅へ
列車より納戸へ
汽船より台所へ
事務所より劇場へ
憤りにふるえる方向と
組織された健康にあふれて
グレーチェを含めた十二人の同志が
カスペルを含めた八人の人形を抱えて
考え深く通り過ぎる

イリイッチの長靴は十年を歩み続けた!
ボロボロで、デコボコだ、破れかかっている。健康にあふれて、はち切れ相だ
わざと盛り違えた処方箋や、持ち古るされた殺戮によって真赤な血を塗りたくられている
俺達は知ってるんだ!
――イリイッチの赤い長靴を
――その正確な跫音を
――襤褸っきれに包まれた「健康」を
それこそ――
全ての鞭を堪えて歩む方向ある操作だ
労働者と農民の国の正しいまなざしだ
戦争の脅威に抗する力学だ
歴史の精密なる計算を担う健康だ
世界の隅々より一切を取上げる闘いだ

靡け高く俺らの旗!
凡ての工場の煙は消えろ
広塲へ! 広塲へ!
氾濫の俺らの力が波うつ
ながい搾取と鞭の下で
誰が屈辱の涙をなめなかった?
誰がお前とお前の子のために起たなかった!
おお! 苦闘の日の長い長いトンネルを思え
ブルジョアの指す太陽を見ることなく
俺らの太陽に向って進んで行こう!
圧制の鞭には団結の斧で
示威で地上を揺がすのだ
街頭へ! 街頭へ!
おお氾濫の力でメーデーに行け!